2018-04

ホームホスピス 神戸なごみの家での看取り

4月14日にホームホスピスの看取りについての講演をするためにこの数日準備をしていましたが、それを象徴するかのように今朝一人の癌末期の人が旅立たちました。他人との関わりが苦手な人だったので今朝も朝食を自室で食べていたのでスタッフが様子を見にいったら呼吸停止していました。私が死亡確認に行った時に見たら食事は半分食べていました。病状が悪くても自分の思うままに生活を送ることができ、その延長に死を迎えることができてよかったと心から思います。ご冥福をお祈りします。

2018-04-08 | Posted in TOPICSNo Comments » 

 

認知症についての古和先生の講演がありました

3月18日に古和先生の一般参加の講演会がありました。

認知症に対する関心の高さを反映して日曜日にかかわらず多数参加していました。また、医療者向けの講演会よりも鋭い質問が飛んでいたことに驚きました。印象的だったのは「認知症になったら薬で治せるか」や「認知症を予防する薬はあるか」といった「薬」で何とかならないかという質問に対して古和先生が「物忘れは薬では治らない。そんな薬があるなら今から自分も飲みたい。」とおっしゃったことです。大切なのは予防する姿勢であって、そのためには規則正しい生活をして生活習慣病をしっかりコントロールするしかない、と認知症予防に近道はないことを指摘してくださいました。呆けるのはしょうがないけれど70代に呆けるのではなくそれを10年遅らせて80代であれば社会的に困ることが少なくなること、つまり呆けていても困らずに社会生活がおくれたら認知症ではないということわかりやすく講演していただきました。でも予防薬がないことに参加者はがっかりしていたようです。

日本人は何でも「薬」でなんとかしたいと考える人が多いことに警鐘を鳴らしてくださいました。

癌も抗がん剤で治そうと、とことん戦うのではなく共存できたらもっと楽になるといつも思っています。認知症も癌も上手に共存できるようになるようにこれからも努力したいと思いました。古和先生いつも面白いお話をありがとうございます。また機会があれば聴きに行きたいです。

2018-04-08 | Posted in TOPICS, イベント・講演会No Comments »