2018-06
老人福祉施設での医療用麻薬のとりあつかいについて
先日ショートステイを予定している患者さんが医療用麻薬を使っていることを理由に断られました。施設は自宅と同じように麻薬の管理に金庫は必要ありません。
以下、厚労省からの医療用麻薬適正使用ガイダンスから抜粋します。
「自宅以外の療養場所での麻薬の管理について」
1.医療用麻薬の保管、管理にあたり金庫を用いる必要がない。
2.居室でない部屋で施設職員が他の薬剤と同じく一括管理できる。
3.どこで保管、管理しても速やかにレスキュードーズを服用できるような環境づくりができるよう指導する。
4.患者と施設職員に用法や誤用の際の連絡方法などを伝えておく。
5.使用済みあるいは不要な麻薬の回収、廃棄についても施設職員に伝えておく。
5年前に神戸市医師会から老施連にこの旨は伝えていましたが浸透していないため、これからも何度でもお伝えする必要を感じました。
この度は兵庫区と長田区の6月の施設長会議で説明させていただきました。
大切なのはレスキューを速やかに使えることです。病院は金庫管理のためレスキュー薬を飲むまでに時間を要すことがありますが自宅や施設はそのようなことがありません。みなさんご協力をお願いします。
6月18日の地震
久しぶりに怖かったです。
地震を初めて経験する猫が押入れに引きこもって餌も食べません。
23年前がよみがえりました。
普段から危機管理をしているつもりでしたが足りないと痛感しました。
7時58分は職員に出勤しなくていいというには遅すぎる時間でした。
しかも今日は研修医の先生が訪問診療に同行する予定でした。
津波の危険があれば通勤途中でも引き返すように連絡するつもりで情報を集めました。
津波の危険がないということで連絡はせずに出勤してもらいました。
そのあとはいつも通り訪問診療できました。
南海トラフの時にどうするかを医師会では色々話し合ってきましたが、今日のことでまだまだであるということがわかりました。
何よりも自分の命を守る!次に家族の安否、そして職員の安否を確認する、そして患者さんのことを守ること。
電話はすぐに通じにくくなっていたため、患者さんの家を一軒一軒尋ねられないかもしれない時にどうするか。
危機管理の能力をつけることは本当に大切です。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
休診のお知らせ
過日、お知らせしましたが再度お伝えします。
6月12日から14日までの3日間神戸を離れます。
留守の間は他のドクターにお願いしていますが、急がない連絡は15日以降でお願いします。
よろしくお願いします。