緩和ケア
かかりつけ医として
かかりつけ医として申請しているためどのようなことをするかとりあえずここでお知らせします。
健康診断の結果など健康管理に関する相談に応じています。
保険や福祉サービスの利用などに関する相談に応じています。
訪問診療している患者さんに対しては夜間や休日も問い合わせに応じています。
外来患者さんに対しては電話での対応のみですが夜間休日も応じています。
必要に応じて専門医や専門医療機関を紹介しています。
ホスピス緩和ケア週間
今年のホスピス緩和ケア週間(10月6日~12日)が近付いてきました。
当院は10月9日(水曜日)に暮らしの保健室「神戸なごみサロン」を借りてナイトサロンを開きます。
神戸なごみサロンの住所;神戸市兵庫区東山町2丁目7-14 電話;078-578-3112
19時から21時までです。
お時間のある方は遊びに来てください。
母の看取り
母が2月6日にくも膜下出血を発症しました。救急で病院へ行って手術をしましたが意識が戻らないまま3週間経ちます。
これまで母や家族と色々話し合ってきたことから母の意思を尊重して延命はしないことにしました。
病院の先生の了解を得て気管内チューブを抜管してもらい経鼻経管栄養のチューブも抜いて、2月25日に「たつの市」の自宅ではなく私の家に退院してきました。
手術をせずに逝かせてあげてたらこの3週間の辛そうな状態は避けられたのではないかと私の弟が悔やんでいましたが、母にとって不本意な時間かもしれないけれど私やみんなにとってはこの時間は必要だったと思うと返事しました。
今、酸素も点滴も経管栄養も無い状態で穏やかに眠っている母の横でお酒を飲みながら中央市民病院の李美於先生に頂いた「在宅無限大」という本を読んでいます。(面白いです)
訪問看護師さんの助けを借りつつ、介護保険を使わないにも関わらずケアマネージャーさんが好意で調整してくださったおかげでベッドやエアマットや訪問入浴の利用ができて快適に生きています。
弟や、弟の嫁や甥や姪、私の娘が介護を手伝ってくれています。もちろん私の夫も。父を実家で母が看取ってくれた時と違ってとても楽です。仕事も休まずに行っています。
あと何日生きるかわかりませんが母にとっていい時間になればと願っています。
第79回兵庫緩和ケア研究会
今回は私が発表します。この研究会は困難症例についてみなさんの意見を聞きながら振り返り勉強する会です。
最近は訪問看護師さんたちのおかげですごく困る症例がありません。2〜3年に一度発表させていただいていますが今回も困難症例がないことに困りました。
外来患者さんは訪問看護師さんが関われないことが多く、そのために訪問診療をしている患者さんより症状緩和が難しいことについて発表させていただきます。
9月13日の兵庫区医師会のイベントが終わりました!
楠公会館に医師をはじめ医療に携わっている様々な職種の方が180人が集まりました。
神戸大学の木澤先生にACPについて講演をしていただいた後で、参加者全員に兵庫区医師会で作成中の「私らしく生きるためのノート」の雛形に実際に記入してもらいました。その後で、記入するときに感じたことやこのノートを普及させるにはどうしたらいいかというグループワークをしました。辛口な意見がたくさんありました。このノートを完成させるために参考にさせていただきます。私たち緩和ケアに携わっている人たちには避けられない「死を意識すること」が、緩和ケアに携わっていない人たちはあまり意識しておらず、医師ですらどちらかというとそういう話は避けたいと思っていることが改めてわかりました。また、参加者から死生観がそれぞれあるからこんなノートは書けないと言われましたが、このノートは書くことが目的ではなく、まさしくその死生観を大切な人と共有してもらうために話し合ってもらう「道具」であることを強調したいと思います。
このノートに対する拒否反応が予想通り多かったことで、日本人は今この時も戦争下にある国々の人たちと違って死を意識せずに生活できていてそれはそれでとても幸せなことなのだろうと思います。
兵庫区で安心して最期を迎えるための兵庫区医師会のプロジェクトの一つなので「命あるものの死亡率は100%」を時々思い出していただくきっかけになればと思います。
ホスピス緩和ケア週間10月7日~13日
今年も緩和ケア週間が近付いてきました。
久しぶりに飲みながら相談を受けることにします。
名称;緩和ケア バー(カフェではありません)
日時;10月11日(木)18時から21時まで
場所;神戸市中央区中山手7丁目11-22 お好み味っちゃん
費用;実費
連絡先;078-577-2274(森本医院)
日本ホスピス緩和ケア協会に企画登録して結果を報告します。
美味しいお好み焼きをたべながら待ってます。
在宅ホスピスケアについて話します
9月15日(土)13時半から16時半まで「まちなかカフェ」で在宅療養を実現するための話し合いをします。
主催は「患者のウェルリビングを考える会」で場所はあすてっぷKOBEです。
事前申し込みが必要なため興味のある方はcafe_well_living@yahoo.co.jpに連絡してください。
ホームホスピスについての取材がありました
7月28日の神戸新聞の「兵庫の医療」でホームホスピスについて紹介がありました。
松本京さんと一緒に取材を受けた内容が掲載されています。少ない紙面に盛りだくさんの内容を詰め込んであり記者の佐藤健介さんの苦労がうかがわれます。心配していた写真も大きくなかったのでほっとしています。目にする機会があれば読んでください。
薬の飲み方について
薬袋などに薬の飲み方が食後や食前などと書いてあると食事をしない時は薬を飲まない人が多いので、当院では薬を飲む時間を「朝、昼、夕」と書いています。それでも食事をしないで薬を飲むと胃が悪くなるといった間違った考えを刷り込まれている人がたくさんいます。特に痛み止めは時間通りに飲まないと痛みが強くなったり長引くだけです。胃に負担のある薬を処方する時は同時に胃薬も処方しているので食事をしなくても胃を荒らすことはありません。薬で症状緩和しているので必ず主治医に薬の飲み方について確認して時間通りに飲むようにしてください。
笹川記念保健協力財団による「ホスピスドクター研修ネットワーク」第13回情報交換会に参加しました。
11月11日に淀川キリスト教病院にて情報交換会がありました。一昨年までは東京の日本財団ビルで開催されていたため数年に一度しか参加できませんでしたが今年は大阪での開催でしたので午後から参加できました。柏木哲夫先生のチームビルディングの講演と山川宣先生のせん妄対策の講演を拝聴しリフレッシュさせていただきました。懇親会も楽しかったです。13年前に六甲病院での緩和ケア研修ができたのは笹川記念保健財団のおかげです。これからもホスピス医の質を維持するべく日本中の同志と供に頑張りたいと思います。