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なぜエンディングノートを書かないといけないか

老人ホームに入所している認知症の人のことで、最近困っていることがあります。

本人は認知症になる前に、死ぬかもしれない状態になったときに延命や心肺蘇生を希望するかどうかの意思決定をしておらず家族とも相談をしていませんでした。この度認知症の進行により食べられなくなってきているため今後全く食べられなくなったらどうするかということを家族と相談しました。家族は本人の意思が確認できないので決められずに苦悩しています。

意思決定は自分のためでもありますが、家族のためにも大切です。あのとき決めたことでよかったのだろうかと遺族は生きている限り後悔します。大切な家族にそのような苦痛を経験させたくないなら意思決定したことを文章で残しておきましょう。

まずは自分の誕生日に家族と話し合うことから始めましょう。

兵庫区医師会を中心に兵庫区内の多職種で意思決定支援を行うべく活動中です。今年度中に携帯できるノートを作成する予定です。今はまだ行政が関与していないので今後も区民にこのノートを広げる活動を続けるためにどうしたらいいか模索中です。

宮崎では行政が率先して「わたしの想いをつなぐノート」を市民に広める活動をしているため、宮崎の役所に許可を得て参考にさせていただいています。宮崎の皆さん、ありがとうございます。兵庫区医師会も遅ればせながら頑張っています。

2018-05-20 | Posted in TOPICSNo Comments » 
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