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老人福祉施設での医療用麻薬のとりあつかいについて
先日ショートステイを予定している患者さんが医療用麻薬を使っていることを理由に断られました。施設は自宅と同じように麻薬の管理に金庫は必要ありません。
以下、厚労省からの医療用麻薬適正使用ガイダンスから抜粋します。
「自宅以外の療養場所での麻薬の管理について」
1.医療用麻薬の保管、管理にあたり金庫を用いる必要がない。
2.居室でない部屋で施設職員が他の薬剤と同じく一括管理できる。
3.どこで保管、管理しても速やかにレスキュードーズを服用できるような環境づくりができるよう指導する。
4.患者と施設職員に用法や誤用の際の連絡方法などを伝えておく。
5.使用済みあるいは不要な麻薬の回収、廃棄についても施設職員に伝えておく。
5年前に神戸市医師会から老施連にこの旨は伝えていましたが浸透していないため、これからも何度でもお伝えする必要を感じました。
この度は兵庫区と長田区の6月の施設長会議で説明させていただきました。
大切なのはレスキューを速やかに使えることです。病院は金庫管理のためレスキュー薬を飲むまでに時間を要すことがありますが自宅や施設はそのようなことがありません。みなさんご協力をお願いします。
6月18日の地震
久しぶりに怖かったです。
地震を初めて経験する猫が押入れに引きこもって餌も食べません。
23年前がよみがえりました。
普段から危機管理をしているつもりでしたが足りないと痛感しました。
7時58分は職員に出勤しなくていいというには遅すぎる時間でした。
しかも今日は研修医の先生が訪問診療に同行する予定でした。
津波の危険があれば通勤途中でも引き返すように連絡するつもりで情報を集めました。
津波の危険がないということで連絡はせずに出勤してもらいました。
そのあとはいつも通り訪問診療できました。
南海トラフの時にどうするかを医師会では色々話し合ってきましたが、今日のことでまだまだであるということがわかりました。
何よりも自分の命を守る!次に家族の安否、そして職員の安否を確認する、そして患者さんのことを守ること。
電話はすぐに通じにくくなっていたため、患者さんの家を一軒一軒尋ねられないかもしれない時にどうするか。
危機管理の能力をつけることは本当に大切です。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
休診のお知らせ
過日、お知らせしましたが再度お伝えします。
6月12日から14日までの3日間神戸を離れます。
留守の間は他のドクターにお願いしていますが、急がない連絡は15日以降でお願いします。
よろしくお願いします。
休診のおしらせ
6月12日から14日まで院内旅行のため休診します。
よろしくお願いします。
神戸なごみの家 総会と映画上映
6月23日に神戸なごみの家の総会とその後で映画上映があります。
映画は14時から16時まで 神戸市兵庫区区役所地下一階の兵庫公会堂にて
「人生フルーツ」という90歳と87歳の建築家夫婦の物語を上映します。
興味のある方は078-576-1630にお電話ください。
先着70名のためお早めにどうぞ。
なぜエンディングノートを書かないといけないか
老人ホームに入所している認知症の人のことで、最近困っていることがあります。
本人は認知症になる前に、死ぬかもしれない状態になったときに延命や心肺蘇生を希望するかどうかの意思決定をしておらず家族とも相談をしていませんでした。この度認知症の進行により食べられなくなってきているため今後全く食べられなくなったらどうするかということを家族と相談しました。家族は本人の意思が確認できないので決められずに苦悩しています。
意思決定は自分のためでもありますが、家族のためにも大切です。あのとき決めたことでよかったのだろうかと遺族は生きている限り後悔します。大切な家族にそのような苦痛を経験させたくないなら意思決定したことを文章で残しておきましょう。
まずは自分の誕生日に家族と話し合うことから始めましょう。
兵庫区医師会を中心に兵庫区内の多職種で意思決定支援を行うべく活動中です。今年度中に携帯できるノートを作成する予定です。今はまだ行政が関与していないので今後も区民にこのノートを広げる活動を続けるためにどうしたらいいか模索中です。
宮崎では行政が率先して「わたしの想いをつなぐノート」を市民に広める活動をしているため、宮崎の役所に許可を得て参考にさせていただいています。宮崎の皆さん、ありがとうございます。兵庫区医師会も遅ればせながら頑張っています。
ホームホスピス 神戸なごみの家での看取り
4月14日にホームホスピスの看取りについての講演をするためにこの数日準備をしていましたが、それを象徴するかのように今朝一人の癌末期の人が旅立たちました。他人との関わりが苦手な人だったので今朝も朝食を自室で食べていたのでスタッフが様子を見にいったら呼吸停止していました。私が死亡確認に行った時に見たら食事は半分食べていました。病状が悪くても自分の思うままに生活を送ることができ、その延長に死を迎えることができてよかったと心から思います。ご冥福をお祈りします。
認知症についての古和先生の講演がありました
3月18日に古和先生の一般参加の講演会がありました。
認知症に対する関心の高さを反映して日曜日にかかわらず多数参加していました。また、医療者向けの講演会よりも鋭い質問が飛んでいたことに驚きました。印象的だったのは「認知症になったら薬で治せるか」や「認知症を予防する薬はあるか」といった「薬」で何とかならないかという質問に対して古和先生が「物忘れは薬では治らない。そんな薬があるなら今から自分も飲みたい。」とおっしゃったことです。大切なのは予防する姿勢であって、そのためには規則正しい生活をして生活習慣病をしっかりコントロールするしかない、と認知症予防に近道はないことを指摘してくださいました。呆けるのはしょうがないけれど70代に呆けるのではなくそれを10年遅らせて80代であれば社会的に困ることが少なくなること、つまり呆けていても困らずに社会生活がおくれたら認知症ではないということわかりやすく講演していただきました。でも予防薬がないことに参加者はがっかりしていたようです。
日本人は何でも「薬」でなんとかしたいと考える人が多いことに警鐘を鳴らしてくださいました。
癌も抗がん剤で治そうと、とことん戦うのではなく共存できたらもっと楽になるといつも思っています。認知症も癌も上手に共存できるようになるようにこれからも努力したいと思いました。古和先生いつも面白いお話をありがとうございます。また機会があれば聴きに行きたいです。
平成29年6月に拾った時は60グラムだった猫がここまで育ちました。

兵庫区認知症初期集中支援推進事業が始まります。
神戸市では長田区が数年前に認知症初期集中支援推進事業を開始したのを初めとして全区展開して来ました。
兵庫区は29年2月から事業を開始します。兵庫区には認知症サポート医が9人いるため月に一度のペースで持ち回りでチーム員会議を行います。
医療や介護につながっていない認知症の困難事例を拾い上げて地域で過ごせるようにサポートします。
近所で認知症だと思うけれどどうしたらいいかわからない人がいる時は、近くのあんしんすこやかセンターに相談してください。
あんしんすこやかセンターから初期集中支援推進事業に連絡してくれます。
