TOPICS
在宅ホスピスケアについて話します
9月15日(土)13時半から16時半まで「まちなかカフェ」で在宅療養を実現するための話し合いをします。
主催は「患者のウェルリビングを考える会」で場所はあすてっぷKOBEです。
事前申し込みが必要なため興味のある方はcafe_well_living@yahoo.co.jpに連絡してください。
わたしらしく生きるためのノート
兵庫区医師会で作成中の医療に対する(延命を希望するか否か)事前指示書が完成しつつあります。
名称は「わたしらしく生きるためのノート」に決定しました。
これを利用することで自分の最期をどう迎えたいかを家族と話し合う機会を持っていただくことが大切です。
使いやすいかどうか検討するために9月13日に医療従事者が集まってこのノートに記入してから話し合いを持ちます。
神戸市の消防が利用している「安心シート」とコラボレーションできるようにも検討中です。
ホームホスピスについての取材がありました
7月28日の神戸新聞の「兵庫の医療」でホームホスピスについて紹介がありました。
松本京さんと一緒に取材を受けた内容が掲載されています。少ない紙面に盛りだくさんの内容を詰め込んであり記者の佐藤健介さんの苦労がうかがわれます。心配していた写真も大きくなかったのでほっとしています。目にする機会があれば読んでください。
兵庫区版 医療に対する事前指示書の名前が決まりました
「わたしらしく生きるためのノート」
という名前になりました。余命が半年ぐらいのときに自分が最後に受けたい医療について自分の意思を伝える内容です。
9月13日の兵庫区医師会主催の会合に間に合うように修正作業中です。
レイアウトや印刷をパーマネントデザインさんに頼んでおり、とてもさわやかな表紙です。仕上がりが楽しみです。
乞うご期待。
老人福祉施設での医療用麻薬のとりあつかいについて
先日ショートステイを予定している患者さんが医療用麻薬を使っていることを理由に断られました。施設は自宅と同じように麻薬の管理に金庫は必要ありません。
以下、厚労省からの医療用麻薬適正使用ガイダンスから抜粋します。
「自宅以外の療養場所での麻薬の管理について」
1.医療用麻薬の保管、管理にあたり金庫を用いる必要がない。
2.居室でない部屋で施設職員が他の薬剤と同じく一括管理できる。
3.どこで保管、管理しても速やかにレスキュードーズを服用できるような環境づくりができるよう指導する。
4.患者と施設職員に用法や誤用の際の連絡方法などを伝えておく。
5.使用済みあるいは不要な麻薬の回収、廃棄についても施設職員に伝えておく。
5年前に神戸市医師会から老施連にこの旨は伝えていましたが浸透していないため、これからも何度でもお伝えする必要を感じました。
この度は兵庫区と長田区の6月の施設長会議で説明させていただきました。
大切なのはレスキューを速やかに使えることです。病院は金庫管理のためレスキュー薬を飲むまでに時間を要すことがありますが自宅や施設はそのようなことがありません。みなさんご協力をお願いします。
6月18日の地震
久しぶりに怖かったです。
地震を初めて経験する猫が押入れに引きこもって餌も食べません。
23年前がよみがえりました。
普段から危機管理をしているつもりでしたが足りないと痛感しました。
7時58分は職員に出勤しなくていいというには遅すぎる時間でした。
しかも今日は研修医の先生が訪問診療に同行する予定でした。
津波の危険があれば通勤途中でも引き返すように連絡するつもりで情報を集めました。
津波の危険がないということで連絡はせずに出勤してもらいました。
そのあとはいつも通り訪問診療できました。
南海トラフの時にどうするかを医師会では色々話し合ってきましたが、今日のことでまだまだであるということがわかりました。
何よりも自分の命を守る!次に家族の安否、そして職員の安否を確認する、そして患者さんのことを守ること。
電話はすぐに通じにくくなっていたため、患者さんの家を一軒一軒尋ねられないかもしれない時にどうするか。
危機管理の能力をつけることは本当に大切です。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
休診のお知らせ
過日、お知らせしましたが再度お伝えします。
6月12日から14日までの3日間神戸を離れます。
留守の間は他のドクターにお願いしていますが、急がない連絡は15日以降でお願いします。
よろしくお願いします。
休診のおしらせ
6月12日から14日まで院内旅行のため休診します。
よろしくお願いします。
神戸なごみの家 総会と映画上映
6月23日に神戸なごみの家の総会とその後で映画上映があります。
映画は14時から16時まで 神戸市兵庫区区役所地下一階の兵庫公会堂にて
「人生フルーツ」という90歳と87歳の建築家夫婦の物語を上映します。
興味のある方は078-576-1630にお電話ください。
先着70名のためお早めにどうぞ。
なぜエンディングノートを書かないといけないか
老人ホームに入所している認知症の人のことで、最近困っていることがあります。
本人は認知症になる前に、死ぬかもしれない状態になったときに延命や心肺蘇生を希望するかどうかの意思決定をしておらず家族とも相談をしていませんでした。この度認知症の進行により食べられなくなってきているため今後全く食べられなくなったらどうするかということを家族と相談しました。家族は本人の意思が確認できないので決められずに苦悩しています。
意思決定は自分のためでもありますが、家族のためにも大切です。あのとき決めたことでよかったのだろうかと遺族は生きている限り後悔します。大切な家族にそのような苦痛を経験させたくないなら意思決定したことを文章で残しておきましょう。
まずは自分の誕生日に家族と話し合うことから始めましょう。
兵庫区医師会を中心に兵庫区内の多職種で意思決定支援を行うべく活動中です。今年度中に携帯できるノートを作成する予定です。今はまだ行政が関与していないので今後も区民にこのノートを広げる活動を続けるためにどうしたらいいか模索中です。
宮崎では行政が率先して「わたしの想いをつなぐノート」を市民に広める活動をしているため、宮崎の役所に許可を得て参考にさせていただいています。宮崎の皆さん、ありがとうございます。兵庫区医師会も遅ればせながら頑張っています。